フェノールフォームQ&A

フェノールフォームの特徴と性能
Q−1フェノールフォームはどのような点で優れているのでしょうか?
A:フェノールフォームは、断熱性、不燃性、低発煙性、低毒性、耐熱性、耐薬品性、耐候性において優れた特長を有しています。

Q−2フェノールフォームの適用可能温度域はどの位でしょうか?
A:一般的なフェノールフォームの連続使用可能温度域は−200℃〜130℃位です。参考のために下記に高温加熱した時のサンプルの残存率(熱減量曲線)を示します。

 
図−3フェノールフォームの熱減量曲線

Q−3フェノールフォームの熱伝導率は経時により変化するのでしょうか?
A:フェノールフォームの熱伝導率は、長期間にわたってほとんど変化がありません。特に高性能タイプのフェノールフォームは、ガスバリア性が高いため空気の侵入を防ぎ、長期にわたって高い断熱性能を維持します。

 

Q−4フェノールフォームに対して、水分、水蒸気などは長期的に見てどのような影響がありますか?
A:フェノールフォームは、水や水蒸気に対する抵抗が強いですが、長期間、水や水蒸気に接触したまま使用する場合には、あらかじめ表面の防湿、防水処理をすることが望まれます。

Q−5フェノールフォームに対して酸、アルカリ、有機溶剤はどのような影響がありますか?
A:フェノールフォームは耐薬品性に優れるフェノール樹脂により作られるため一般の建築工事に使用される接着剤、塗料、溶剤、防蟻剤、防腐剤等によって侵されることはありません。

Q−6フェノールフォームの耐久性はどの程度ですか?
A:温冷繰り返し試験(70℃:{真夏の屋根面想定温度}〜-20℃:{真冬の壁面の温度}を繰り返し与える)を行った結果、フェノールフォーム断熱材は、同条件で試験した木材よりも劣化しないという結果となり、建物の通常の使われ方の範囲において、フェノールフォームの耐久性は、建物(木材)の耐久性と同等以上といえます。

Q−7フェノールフォームは時間がたつと変色しますが物性に影響がありますか?
A:フェノールフォームの色は、空気中の酸素により表面層が酸化されますが、物性上の変化はほとんどありません。

Q−8フェノールフォームの火や熱に対する性能はどのようですか?
A:フェノールフォームは火炎により表面に炭化層が形成されることで、内部のフォームが保護され、難燃性に優れた構造となります。フェノールフォームの着火性を見る一つの目安として限界酸素指数がありますが、フェノールフォームは28〜32と高い値を示し難燃性に優れているといえます。
(限界酸素指数は燃焼する時の雰囲気中の酸素の割合を示しています。空気中の酸素の割合は21%程度のため、これより高い値を示すフェノールフォームは、燃えにくい物質であるといえます。)
 

表-1各材料の限界酸素指数(LOI)の例
材料名LOI
フェノールフォーム32.1
木材(米松)21.6
合板(松材、接着剤:尿素樹脂)23.4

引用文献――Ahren,H.W.,Zahradnik,B.,J.Fire and Flamm.,2,2,260,(1973)
試験方法はASTM−D−2963−76によります。

※酸素指数26以下のものは「指定可燃物」となり、その保管場所、保存方法に制限が設けられています。



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